虹色の騎士団
「暮原は……おい、夜野!!」

「はいっ!!」

いきなり名前を呼ばれて驚いて返事する。

「よし、暮原。
あいつの隣に座れ。」

一番後ろのオレの隣は、誰も居なかったからな…。

暮原が歩いて来て、手を差し出す。

「よろしく、夜野君。」

「日向でいーよ。よろしくな。」

オレの手を握り、
暮原は嬉しそうに微笑む。

「じゃあ…俺の事も真宵、って呼んでくれる?」

「ん。分かった。」

「早速で悪いんだけど、日向の教科書、見せてもらっていい?」

「おっけー。
ちょっと待って。」

なるべく音を立てないように机を横にずらす。

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