虹色の騎士団
ん…??

自分で自分が考えている事の違和感にオレは気付いた。

もしかして…、また力が揺らいでるのか?


…だとしたら、マズイんじゃ…。

……………。

目をぎゅっ…と瞑る。

でも…もう少しだけ…。
この気持ちを感じていたい…。

前回は、振り回されて疲れるだけだったけど、

…今は…。

このドキドキする感じが
…何だか凄く心地いい……。

力を分けてもらうのなら、瞳の色が変わってからでも何とかなるよな…。


凛の胸から額を離し、

…ちょっと緊張しながら頬っぺをピタッ…と押し付ける。

「…朝、早いから まだ眠いのか…?」

「……。」

黙って頷くと、片手を壁からずらして肩を支えてくれる。

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