虹色の騎士団
ちらっ…と上を見ると、
凛の顔が見える。

ずっとドアの上に貼ってある路線図を見つめてる…。

…柔らかそうな唇…。

未来に教えてもらったみたいに…あの唇に、キスしたら…

凛も気持ちよくなるのかな…?

手を伸ばして、唇に軽く
ぷにっ!ってやってみたくなる…。

オレの視線に気付いて、
凛が「ん?」って感じで
オレを見る。

優しい笑顔…。

人混みからオレを守ってくれる力強い両腕…。

温かい胸…。

「どうした?キツいか?」

「…大丈夫…。」

「体重かけて、寄りかかっても大丈夫だからな。」

「ん…。」

その言葉に、
額をそっ…と凛の胸につけてみる。

いい匂い…。

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