虹色の騎士団
「ちょっと待っててねー♪」

未来が近くのワゴンで何かを買い、嬉しそうに戻って来る。

「日向ー、ちょっとこっちー。」

未来の前で止まると、
位置を確認しながら、頭にパチン!パチン!と何かを付けられる。

………?

「はーい♪出来ー上がりー♪」

振り向いたオレを、
全員がじっ…と凝視する……。

「…似合う…。」

「似合いますね…」

「まるで、日向の為に作られてるみたいだね…」

そっ…と手を伸ばして、『何か』をソロソロと触る。

…これは…。

未来が買い物したワゴンを見ると、
色んな動物の耳の形したピンが売られてて…。

女の子達が嬉しそうにはしゃぎながら、買ったその場で、頭に付けようと鏡を覗いたりしてる……。

…て、事は、このフワフワした手触りは…。

「日向にはー、スコティッシュな仔猫ちゃんの耳を選んでみましたー♪」

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