虹色の騎士団
真宵が喉を触る。

「あ………っ…!!!」

あの時、お風呂で閉められた喉の部分が
同じように苦しくなり、
そして急に熱くなる。

「これは……!」

「…迂濶だった…。

日向の奥に、ずっと隠れて…

この機会を狙っていたんだね………。」

真宵が、何かブツブツと呟き、

オレの喉の上で、2本の指で空気を切り、

何かの模様のような物を画く。

「さあ……出てこい…!

…隠れても無駄だよ…」

ずるっ………と音がして、喉の辺りから黒い何かが出てくる。

「香澄!先生!」

真宵が叫ぶと、2人がオレの横に立ち、

身体からそれぞれのオーラをオレの喉の上でふらふらと動く影に向かって放つ。

2人のオーラに押さえ込まれ、
それは、オレの口を使い、叫ぶ。

両手を使い、何か印のようなものを作り、

真宵が大きく目を見開く…!


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