虹色の騎士団
目を開けると、部屋は薄暗く静かだった…。

右手で頬っぺを触ると、濡れているのが分かる…。

…本当に泣いてたのか……。

その時、ベットの横に座っている誰かが、
手を伸ばし、オレの涙を拭う…。


「凛………。」

「どうした…怖い夢でも見たのか…?」

オレは震える手を伸ばして、凛の首にしがみつく。

「日向………?」

肩に顔を埋めて、新たに涙を流す。

生きてる…凛、生きてる………

夢だって分かっていても…

あまりに生々しくて怖かった…。

まるで…ホントに凛が………。

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