虹色の騎士団
オレは隣に座り、足を地面に伸ばす。
「…こんな所で、何してんだよ。」
「…小さくて醜い自分の心と向き合ってた…
そんな所かな……。」
もう一度、月を見上げる。
「以前、凜に言った事があるんだ。
人を好きになるのは苦しい。
だけど、その苦しみを感じられる事を俺は幸せに思ってるってね…。」
凜と真宵が、そんな話、してたなんて…全然知らなかった…。
「あの時の気持ちに嘘偽りはない。それは誓って言える。
だけど…俺は本当の意味で、人を想う苦しみを知らなかった…。
今朝…、それを思い知らされたよ。」
読み取れない静かな表情のまま、淡々と話す真宵。
だけど…着物の胸の合わせを掴む手は、ぎゅっ…と力が込められているのが分かる。
「…こんな所で、何してんだよ。」
「…小さくて醜い自分の心と向き合ってた…
そんな所かな……。」
もう一度、月を見上げる。
「以前、凜に言った事があるんだ。
人を好きになるのは苦しい。
だけど、その苦しみを感じられる事を俺は幸せに思ってるってね…。」
凜と真宵が、そんな話、してたなんて…全然知らなかった…。
「あの時の気持ちに嘘偽りはない。それは誓って言える。
だけど…俺は本当の意味で、人を想う苦しみを知らなかった…。
今朝…、それを思い知らされたよ。」
読み取れない静かな表情のまま、淡々と話す真宵。
だけど…着物の胸の合わせを掴む手は、ぎゅっ…と力が込められているのが分かる。