虹色の騎士団
日向が出ていった後の談話室では…。

香澄が未来に話しかけていた。

「…偉かったですね、未来君。」

「……だってさ…、
日向が落ち込んでる所なんて見たくないし……。」

無意識に唇を指で弄りながら未来は呟く。

「……心配ですか?」

「そりゃ…ね。」

香澄は拗ねたように呟く未来の頭に手を伸ばし、

日向にするように撫でる。

「やめてよー香澄ー。

ぼく、我慢してんだからさー……。」

「たまには歳上に甘えたっていいじゃないですか。」

優しく頭を撫でられて、未来は少し顔を赤くする。

「香澄ってさー…いい男だよね…。」

香澄は、くすっ…と笑う。

「未来君程、良い人ではありませんよ。」

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