虹色の騎士団
「ねー香澄……。」

「はい。未来君。」

「今だけー…
ちょっと甘えていい……?」

未来の言葉を聞き香澄は立ち上がり、
隣に腰掛け微笑む。

「はい、どうぞ。」

「…ありがと…。」

細い腰に腕を巻き付けて抱きしめると、

香澄は頭と背中に手を回し、
未来の背中をポンポン…と優しく叩く。

「……思い切り焼き餅焼く位、
今夜の未来君には許されると思いますよ。」

未来は返事をする代わりに、
少し強めに香澄を抱きしめる。

「…はー…切ないなぁ…。」

「……そうですね…。」


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