虹色の騎士団
だけど、
やっぱりちゃんと顔を見て話したい…。

そう思った時。

ようやく雨足が弱まってきて、
雲の切れ間から月の光も漏れてくる。

まだ完全には見えないけど、さっきよりはマシになった。

「そうか…俺のせいで、お前に嫌な思いさせてたんだな…。」

「いや…だって悪いのオレだし…。」

頭にぽんっ!!と手を乗せられ、くしゃっ…と撫でられる。

「…とにかく、俺は怒ってたんじゃないんだ…。

ちょっとお前の事、色々考えてて……」

「色々??」

「……それは…言えないけど……。」

なんかはっきりとはしないけど、
とにかく怒ってた訳じゃなかったんだ……。

「お前、約束は覚えてるか?」

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