虹色の騎士団
約束……?
はて…何かしたか…?

首を傾げて考えてると、凛が溜め息をつく。

「お前が酒飲める歳になっても、
俺が一緒にいる時以外飲むなよ。」

あー……そんな事、言われた…ような…。

「でも、何で??」

「…言いたくない。」

月の光が凛の顔を照らし出す。

何か照れたような、むくれたような顔してこっち見てるけど…。

「とにかく…分かったか?」

「…はぁ……まあー…
一応、分かった。」

そう言うと、凛はいつもみたいに笑って……

オレを抱きしめた。

何か今はそうされるのが普通みたいに感じて…

オレも凛の背中をギュッ…と抱きしめ返す。

「お前びしゃびしゃだな……。」

「凛だって濡れてて、気持ちわりーっつーの。」


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