虹色の騎士団
香澄は彼方の背中に手を伸ばし抱きしめる。

「…僕の好きな人の事を、そんな風に言わないで下さい……。」

顔を上げ瞳を真っ直ぐに見つめながら、香澄は続ける。

「僕も貴方も。

生きていく中で、これからも沢山の人と出会い、

仲良くしたり笑い合ったりしていきます…。

だけど…

僕が自分の心も体も…

魂すら捧げてもいいと思う程、愛しているのは…

彼方だけですよ。

だから…嫉妬なんて感じなくてもいいんです。

その分僕を信じて、愛してください。」

「香澄……。」

香澄を抱きしめ、深くキスをしながら…

もう一度、今度はゆっくりと畳に押し倒していく…。

「それと、彼方…。」

香澄は悪戯っぽく笑う。

「約束ですよ。少しは朝食、食べて下さいね。」

「……本当に…。
お前にだけは昔から敵わない………。」

彼方は小さく笑い、香澄の着ている服を優しく脱がせていった…。

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