虹色の騎士団
午後になってオレ達は、
大きなモニターがある視聴覚室に集まり、

勇武の持ってるDVDを見せて貰う事にした。

「はーい。
日向は、ここだよー♪」

壁に背中をつけて、畳の上に座り込んだ未来が手招きする。

正直『抱っこしないと鑑賞はNG』ってゆーのは本気じゃないって思ってたんだけど、

視聴覚室に向かう途中、確認するように言われ

本人であるオレよりも、凛と真宵が猛反対してたんだけど…。

『可愛い日向がー
見たいーって言ってんのにいいのー?

このままじゃーぼく…、

勇武が持ってるDVD、パッキリ折っちゃうかもしんないよー?』

未来のこの言葉に勇武も青くなるし、

実際どーしても見てみたかったし……。

渋々条件を飲む形になった…。

「んじゃ…。」

膝を立てて大きく開いた未来の両足の間に座ると、

「はい、手はここー。」

片方づつの手を上から握られて、
それぞれの未来の膝の上に置かれる。

その後オレの腰に両手を巻き付け、
柔らかく抱きしめてきた。

…これだと未来の体に背中を完全に預ける形になるんだけど……。

「これなら見易いでしょー?」

未来が言う通り…これが結構…

いや、かなり楽なんだ……。

角度的にもいい感じだし…。


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