虹色の騎士団
その内…
主人公と共に行動していた少年が、
凄い高いビルからダイブしたり、爆発する建物から飛び出したり……

アクション物らしく危ないシーンが次々と連続で登場するようになって来て、
ストーリーに入り込んでたオレは、ハラハラしてきた。

…多分、この危ない事してるのが全部、未来なんだろうな…

一瞬、現実に戻って、そう思った時……。

オレの腰の辺りで未来の手が小さく震えているのに気が付いた。

腕だけじゃない……。

オレの顔の少し上にある未来の顔に沢山の汗が浮かんでる……。

「未来……?」

「ごめん、ちょっと…トイレ……。」

そう言うと、素早く部屋を出ていってしまった。

何か…凄く具合悪そうだった……。

気になったオレは後を追いかける事にして、

他の3人の邪魔をしないように、そっ…と視聴覚室を後にした。


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