虹色の騎士団
未来は視聴覚室からしばらく歩いた廊下の角で、

膝を抱えてうずくまっていた…。

「未来……?」

声をかけるとゆっくり顔を上げる。

「……ひな…た…。」

「………!!!」

未来の顔色は紙みたいに真っ白になっていて、
汗で、ビッショリだった…。

「未来!!おい!!大丈夫かっ!!!未来!!」

「ごめん……ちょっと………駄目だ……」

そう言うと、そのまま床にドサリ…と崩れ落ちる……。

「未来!!!未来っっ!!!!!」

「日向、どうした?!」

タイミング良く彼方先生が姿を現す。

その後ろには兄貴もいて……。

「先生!!未来が…!」

「!!!」

「み、未来君っ!!!」

先生が未来の具合を確かめる。

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