虹色の騎士団
「それじゃあ叔父さん。」
「おお!
全員、身体に気をつけるんだぞ!!
また必ず来なさい!!!」
2人に見送られて、坂道を下る。
…来るときより、きっと帰り道の方が短いんだろーな……。
楽しかった事って、本当にあっという間に終わりが来てしまう……。
バス停まであと少し、って所で思わず大きな溜め息をついてしまった。
「はあ………。」
「随分豪快な溜め息だな………。」
凛に笑われてしまう。
「いや…
何か寂しいなーって思ってさ……。」
そう答えた時、誰かがオレの服を引っ張った。
え………?
引っ張られた方を見ると、
凄く小さな男の子がオレの服の裾を握っている。
3歳…いや4歳位…か?
肌が黒くて…
サラサラのショートカットの髪の毛は…シルバーブロンド。
くりくりした目は…深い青。
どこの国の子なんだろ…?
こんな人気のない所にいるなんて、迷子……??
「はな…。」
その子がオレが抱えてる鉢を指さし、
ぽつり…と口にする。