虹色の騎士団
昼過ぎになって、ようやく勇武が家に来た。

他の皆は既にリビングでお茶を飲んでいて、

オレは兄貴と
『昨日のお互いのなりきりについて』話し合ってる所だった。

「遅くなってすいません…!」

「いいんですよ。勇武君。
さ、座って下さい。
今、お茶淹れますから。」

オレの隣の椅子に勇武は座る。

…昨日となんら変わらない筈なのに、

何だか違うように見えるのは、オレの勇武に対しての見解が変わったせいかな…?

心なしかちょっと疲れてるようにも見えるし…。

でもなー…。

勇武が何も言わないのに、こっちからいきなり色々聞くのもなー…。

「はい、どうぞ。」

兄貴は勇武のお茶と一緒に切り分けたパウンドケーキを
ローテーブルと食卓に分けて置く。

「あ…。これ…。」

勇武が顔を上げると、兄貴は微笑む。

「勇武君、好きでしたよね。」

そっか。

そー言えば、
合宿中に兄貴が作った『バナナパウンド』を、勇武喜んで食べてたな。

他にも色々あったのに、これが一番気に入ってる感じだった。


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