虹色の騎士団
「人から嫌われたり、違う自分を演じ続けたり……。
そんな状況に本気で嫌気がさして…。

きっちり勉強して、隣街にある良い大学に入ってからは
本当に楽しい毎日でした。

外見を変える事はしませんでしたが、
気が弱いながらも
素のままに明るく振る舞う事で、友人も出来たし…。

だけど…
皆さんが、この街に住んでいるって知って…怖くなったんです。

ここには、自分の昔の姿を知っている人間も多いですし…。

その事を知られたら…皆さんにも嫌われるんじゃないかと…不安で…。

実は今日だけで、こちらにお邪魔する前に3人、

日向さんに迎えに来て頂く前に2人……

高校時代のちょっとした知り合いに偶然会ってしまって…。」

勇武は言いたい事を全部話し終わったらしく、黙り込んでしまった。

なんつーか…。

本人にとっては大問題だったんだろーし、

昔の知り合いって奴等に、
いきなり絡まれたりってのもあるから大変なんだろーけど……。

「…むしろ、その目立つ外見を何とかしようとは思わなかったの?」

ああ…、

今、真宵が核心を静かに…
しかも的確に突いてしまった…。


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