虹色の騎士団
「さて…。
勇武君も戻って来た事ですし、
…他人になりきる勉強の方はどうしましょう?」
勇武の気持ちを切り替えるように、
兄貴が話しかける。
「上手く事も収まったようですし、
今回はこれ位で止めておきますか?」
「いえっ!香澄さんっ!!
自分は諦めません!!
…未来さんから究極の全身運動をご指南いただくまでは…!
飽くまで日向さんの可愛らしさを
勉強させていただきます!」
「…えー…
まだ言うんだー…それ…。」
「馬鹿だね…。」
「本当に馬鹿だな。」
「…暑苦しい。」
今度は先生まで一緒になって切り捨ててるし…。
カイリがオレの服を引っ張って、にっこり笑う。
「どーした?カイリ。」