虹色の騎士団
眠ってたのは、
いや…、意識を失ってたのは
ほんの数時間らしい。
兄貴に連れられ
リビングに戻ったオレを見て、
食卓の椅子に座っていた凛が急いで駆け寄ってきた。
「日向!」
両肩を捕まれ、
その勢いに
ちょっとビビる。
「お、おう……!」
「大丈夫か?
記憶、混乱してないか?」
記憶の混乱…
「…は、ないと思うけど……
多分………。」
肩から手を移動させて、
オレの頬っぺたを
ぎこちなく包む。
「……殴って悪かった………。
つい、カッとなって…。」
「いいよ。
しかし、
お前に殴られるなんて
久々だよな。」
凛が一瞬、
眉を寄せる。
「あれ?
覚えてない?
オレが、お前との鍛練で…」
口にしてから、気付く。
あれ……?
「…凛君、今のは…」
「?」マークを浮かべ、
オレが考えてる横で
兄貴が凛に尋ねた。
「………レオンの記憶です。」
険しい表情で、
凛が呟く。
「やっぱり、
日向の中で記憶の解放が始まってる…。」
いや…、意識を失ってたのは
ほんの数時間らしい。
兄貴に連れられ
リビングに戻ったオレを見て、
食卓の椅子に座っていた凛が急いで駆け寄ってきた。
「日向!」
両肩を捕まれ、
その勢いに
ちょっとビビる。
「お、おう……!」
「大丈夫か?
記憶、混乱してないか?」
記憶の混乱…
「…は、ないと思うけど……
多分………。」
肩から手を移動させて、
オレの頬っぺたを
ぎこちなく包む。
「……殴って悪かった………。
つい、カッとなって…。」
「いいよ。
しかし、
お前に殴られるなんて
久々だよな。」
凛が一瞬、
眉を寄せる。
「あれ?
覚えてない?
オレが、お前との鍛練で…」
口にしてから、気付く。
あれ……?
「…凛君、今のは…」
「?」マークを浮かべ、
オレが考えてる横で
兄貴が凛に尋ねた。
「………レオンの記憶です。」
険しい表情で、
凛が呟く。
「やっぱり、
日向の中で記憶の解放が始まってる…。」