虹色の騎士団
「くくっ…………はははははは!!!!!」

突然、
彼方先生が豪快に笑い出す。

こ、こいつが
こんなに大声で笑うなんて…。

ちょっと……

いや、かなり不気味かも………。

「あの2人の魂を持つだけの価値はあるようだな…。」

笑いすぎて潤んだ瞳を、軽く拭い、

そのまま、
まだ笑い足りなそうな口元を手で押さえる。

「いいだろう、山猿…。

これで、お前は
自分が何をすべきか理解したと言う訳だな?」

オレは頷く。

「……残りの『守護の力』を持つ騎手を探しだし、

オレ達の故郷を再生させて、

災厄を、ぶっ飛ばす。」

「……上出来だ。
陽光の舞騎士。」

そう言うと、
ソファーから立ち上がり、
オレの足元に肩膝をつき
ニヤリと笑う。

「……冷水の騎士、彼方。
お前を
守護する事を誓ってやろう。」

気が付くと、
他の2人もオレの側で
先生と同じ体勢で

オレを見つめていた。

「緑風の騎士、香澄。

大切な、日向君を
守護します。」

「烈火の騎士、凛。

…お前を絶対に守る。」



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