虹色の騎士団
「何か…喉乾いてさ…」

そう言ったオレの顔を、未来はじっ…と見つめて、微笑む。

「はーい、んじゃこれあげるー。

今、飲みながら来たから、冷えてるよー。」

手に持っていたミネラルウォーターのボトルを渡してくれる。

「さんきゅ…」

お礼を言って、口をつける。

「…日向ー、
ちょーっと話ながら一緒に寝よっかー?

ぼく、なんか緊張しちゃってー、
1人じゃ眠れそーにないんだよねー。」

明るく未来にそう言われ、内心ほっ…とする。


正直…
男なのにこの歳になって1人で寝れない…

なんて言い出しにくい…って思ってたから…。


一緒に部屋に入ると、
未来が先にベッドに寝転がって、
オレに向かって腕を広げた。

「はーい、
日向、おいでー♪」

いつものオレなら、
未来に そんな事されたら恥ずかしくて
絶対に逃げ出そうとするけど…。

今日は素直に
未来の腕の中に身体を預けた。

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