虹色の騎士団
「んー♪よしよし…
可愛い、可愛い…♪」

柔らかく抱きしめ、
背中を撫でてくれる。

「…可愛いって言うな…。」

ちょっと照れて睨むと、
未来はにっ…と笑う。

「いやーほら、
こんな機会じゃないとー、
素直な日向見れないからさー。

水取りに行って良かったなーって♪」

それを聞いて、ふと疑問が浮かんだ。

…そー言えば、
階段を上がって来たって事は…。

「未来、
今日何処で寝るつもりだったんだ?」

「んー…。
実はー真宵と凛と勇武とー、
いつも通ーり和室に寝てたんだけどー…

急に日向の寝顔見たくなっちゃってさー。

水取りついでに、
こっそり覗きに来た所だったんだよねー♪」

「何だよ…それ…」

呆れて言うと、
顔を上げてオレの頬っぺに、ちゅっ…とキスした。

「…………!」

驚いて顔を上げると、
未来は柔らかく微笑んだ。

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