虹色の騎士団
膝を見ると、

滲み出た血が
ガーゼの表面で乾いてる。

色々あり過ぎて
足の痛みとか、
殆んど忘れてた訳だし、

ほっといたって、
その内、カサブタになって治るだろ。

びりっ!!

「いっっ!!!」

合図もなしに、

ガーゼを指でつままれて、
一気に剥がされたっ!!


血と一緒に固まりかけてた傷口が
再びズキズキ痛みだす。


躊躇とか、
労りとか…。

こいつの中には無いんかいっ!!!

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