虹色の騎士団
「なにすんだっ!!!」

「…世話をやくつもりだが?」

「これの、どこが
世話…………」

……冷たい感触。

膝の後ろに手を入れて
オレの足を
ほんの少し持ち上げ、

ポケットから取り出した透明な液体が入った小さなビンに口をつけて、

そのまま唇でオレの傷口を覆った。

「な……………。」

唇を離す前に、
傷口についた血をペロリと舌で舐められて、

背筋が、ぞわっ!!!ってなった。

変態………。

こいつ………

変態だ………!!!


「そんな顔をする前に、
膝を見てみるんだな…。」

「え…?」

まだ血は、うっすらついてるけど、

傷が綺麗になくなってる………!!!

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