お母さん系男子の幼なじみがスキなんです。
「てかあんたがどす黒エクレア買おうとしてもムダよ」
「あ?なんでだよどこにでも売ってんだろ?」
「それが売ってないの、いまふみが持ってるのは望月が買ってきたからよ」
「はぁ!?愛莉が欲しがってんのに!?ないとかふざけてんだろ!」
「いや別にそこまで欲しくないけど..」
ひとつ紹介し忘れてました。
海津くんは愛莉にゾッコンです。
「おい森根」
キロリ、海津くんの目があたしに向けられる。
「ふぁ、ふぁい?」
「それよこせ、な?」
「...や、やだ!絶対あげない!」
ぎゅっとどす黒エクレアを抱きしめる。
「いいから、別に取ったりしねーから見るだけだから」
「無理に決まってるでしょっ」
海津くんのことだから、あたしから奪って愛莉にあげるつもりなのバレバレだもん。
「い・い・か・ら!」
やばい、目がマジだ。これは逃げるしかない。
「あ⁉︎コラァ逃げんな森根ぇ!」
...そのあと、朝のHRが始まるまで海津くんに追いかけ回されたのは
言うまでもない。