冷たいあの人は、私の旦那様です。
「有加ーーっ。
有加ーーーっ。
有加ーーーーーーー!!!っ」
あぁ。
彼の声が聞こえる。
でも、
絶対に振り返ってなんかやらないんだから。
小道に入った私は、
彼の声が遠ざかるのを確認して、
足を止めた。
しかし、
安心したのはつかの間だったみたいだ。
「ねぇちゃん。可愛いねぇ♡
高校生???それとも、、、。」
「す、すいません。
急いでいるんで…」
ヤンキーっぽい人に絡まれた。