続犯罪彼女


「人間が平等に生きるなんて無理だ。イジメをなくすなんて無理だ。人間が人間である限りね。

だからそう、虐げられている人だって恨みを晴らしていいんじゃないかな。
自分がされて嫌なことをするなって大人は言うけれど、そんなのただの泣き寝入りじゃないか。
何もしなくても虐げられる。何か行動しても変わらない。それを享受しろだなんておかしいと思わないかい?

それならいっそ、その醜い感情を受け入れ、表出すべきだと思うんだよねぇ。
それこそ人間のあるべき姿じゃない?」


兄の友人を名乗る千葉ほのかはそう言った。

そんな千葉ほのかに、私は共感してしまった。

その頃の私はまだまだ幼くて、幼稚で、後先のことなんて一切考えていなかった。


彼女に言われるがまま、私と豊はこのチームを創り上げた。



はじめは些細な復讐だった。

いじめっ子の傘を隠したり、秘密話やありもしない嘘を噂で流したり。

それらを虐げられる弱者の依頼のもとに行った。
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