続犯罪彼女

寂しさから胸が痛い。
それに視界がぼやける。涙のせいだ。


「俺が捕まえてやる」


俺は呟いた。

俺があいつを捕まえる。
どこにも逃げられないように。
二度と離れないように。



昨夜、ベッドの中で何度も愛を伝えた。

終始顔を隠していた千葉だが、一瞬、あいつの目が見えた瞬間があった。



あいつは満足そうな目をしていた。
……俺の勘違いかもしれないけど。
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