最後の恋の始め方
「割り切る?」
「そう。修復不可能なものとして封印して、別の道を歩むっていうのも選択肢」
「え……」
私は戸惑いのあまり、さほど欲していないにもかかわらず、ミネラルウォーターに手を伸ばした。
しかし焦っているからか手を滑らし、グラスを倒してしまった。
「あっ」
慌ててテーブルの端に置かれている、紙ナプキンを取ろうと手を伸ばす。
すると山室さんも同じことを考えていたようで、手と手が触れてしまった。
「すみません」
私は手を引っ込めた。
「いいよ、俺に任せて。もう氷だけだね」
グラスにはもうほとんど水は残っておらず、氷が数個グラスからこぼれ落ちた。
山室さんはそれをつまみ、空いているお皿に除けてくれた。
「ほんとすみません」
「いいんだ。理恵ちゃんに世話を焼くのは、大学時代から俺の趣味と化していたから」
「趣味だなんて」
「趣味というか、ほとんどライフワークになってるかもね」
「私、そんなに頼りないですか」
つい笑ってしまった。
その時一瞬目が合ってしまう。
「そう。修復不可能なものとして封印して、別の道を歩むっていうのも選択肢」
「え……」
私は戸惑いのあまり、さほど欲していないにもかかわらず、ミネラルウォーターに手を伸ばした。
しかし焦っているからか手を滑らし、グラスを倒してしまった。
「あっ」
慌ててテーブルの端に置かれている、紙ナプキンを取ろうと手を伸ばす。
すると山室さんも同じことを考えていたようで、手と手が触れてしまった。
「すみません」
私は手を引っ込めた。
「いいよ、俺に任せて。もう氷だけだね」
グラスにはもうほとんど水は残っておらず、氷が数個グラスからこぼれ落ちた。
山室さんはそれをつまみ、空いているお皿に除けてくれた。
「ほんとすみません」
「いいんだ。理恵ちゃんに世話を焼くのは、大学時代から俺の趣味と化していたから」
「趣味だなんて」
「趣味というか、ほとんどライフワークになってるかもね」
「私、そんなに頼りないですか」
つい笑ってしまった。
その時一瞬目が合ってしまう。