プロポーズ
玄関先で母さんが不思議そうに僕を見ていた。

「や、別に。いってきます。」

まさか、星を見てました、なんて言えるわけもなくて僕は車に乗りエンジンをかけた。

僕は今から彼女に逢いにいく。
土曜日の夜6時半に彼女の仕事が終わるから、20分で着くところを少し早めに僕は家を出て待っている。

母さんもそれを知ってるのになぜ今日に限ってどこへ行くなんて聞いたんだろう。

ま、いっか。
僕は車を走らせた。
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