プロポーズ
朝海のお母さんが言った。

「先生、もうやめてください。」

お父さんもお母さんも泣いていた。
僕はなにもできず、ただ立ち尽くしていた。
そのうち、先生が手を止めた。

「午前3時31分ご臨終です。」

朝海は死んだ。
死んでしまった、僕を残して。
ついに天国へ旅立っていった。
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