真逆な双子と恋愛三角関係



リコの言葉を無視すると、

リコは困り顔の笑顔で私の方を軽く叩く。


「もうリンってば冷たい〜
私のこと嫌いなの?」


嫌い。

そう言えたらいいのに。


「話しかけてこないで。
ほっといて。」


リコの質問は無視してそれだけ言った。



周りの女子から

「ひどい」とか「冷たすぎ」なんて言葉が聞こえてくるけどそんなの気にしない。



私に構わないでほしい。


ほっといてほしい。



ただ本当の気持ちを言ってるだけなんだ。



「…わかった。
目障りだったよね…
話しかけてごめんね…」


落ち込んだフリをしながらそう言われて余計に腹がたつ。


落ち込んでなんかいないくせに。


そうやって私を悪者にするのが
リコの狙い。



周りのみんなから

「リンってひどい」
とか
「リンって最低」

とか言われたっていい。



もういい。

諦めてるんだ。

リコがいる限り私には友達も何もできない事なんてわかりきってる。



双子は仲がいい?


そんな事ない。

少なくとも私たちは違う。




私はリコが嫌いで

リコも私が嫌い。



しかもリコと私の間には
ものすごく分厚い壁があって、


それが壊れる事は一生ないと思う。



私達の関係は一生双子。


それと同じで


一生お互いを嫌い続けるんだ。


















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