Sweet Lover
「そんなことないって。
 だってほら、最高にいいじゃん。お前が言ってたあの名前。真一のシンと、朝香の朝、で真朝(まあさ)。
 もう、サイコー」

「いや、だからさ。
 俺を名付け親にしてくれるってんじゃなくて、俺が呟いた名を取るってだけの話だろ?」

「は?
 どっちでも同じじゃないかっ」

……同じじゃねぇだろ。

言い返そうとした瞬間。

ドアが開いた。

「無事ご出産されましたよー」
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