Sweet Lover
それからしばらくして、引越業者が荷物を持ってきてくれた。
それを片付けている間に、夜になる。

響哉さんが作ってくれた夕食を食べ、お風呂に入り、寝るまでの時間、のんびりくつろぐ。

結局、須藤響哉が何者なのか、聞き出せないまま寝る時間が来てしまった。

……っていうよりも。
正確には、テレビを見ながらうつらうつらしているところを勝手に抱き上げられて、響哉さんの部屋のベッドに連れてこられてしまって。

私はそこで気がついた、と言った方が正しい。
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