砂の鎖
私たちには、血のつながりの様な確かな絆なんてない。
他人からの理解を得ることもない。
亡き人への想いだけで繋がっている偽物の家族。
それでも私たちは、新たな関係を築く事はできない。
例え親子では無くなったとしても、そこに違う感情が生まれていたとしても。
他の関係を築いてはいけない。
認められる事は、決してない。
私たちを繋ぐのは、今にも形を失いそうなほどに脆く、それでも決して断ち切る事もできない。
それはまるで、砂の鎖―……
―完―
