LOVE SICK
***
静かに目を開けば、目の前には優しい人が眠っている。
ダークブラウンの髪がフワリと流れていて。
瞼の奥にその綺麗な色の瞳は隠されたまま。
呼吸と共に微かに胸元が上下している。
その音に耳を澄ましながら彼を見つめた。
遮光では無いカーテンは、外の光を僅かに通していて。
今が朝なんだと教えてくれている。
彼の規則正しい寝息に混ざって遠くから静かに降る雨の音が聞こえて。
それから、彼の心臓の音が小さく聴こえて……
雨だから、こんなに静かなんだと一人納得をした。
視線を泳がせれば部屋に掛けられた私のスーツは裾が僅かに色を変えていて、まだ湿っているのが分かった。
どうやら今降る雨は、昨夜私がここに来る頃には降り始めていたらしい。
取り乱していた私は一体どんな状態で彼の前に立っていたんだろう。
妙に、冷静になった。
昨夜はどうしてあんなに取り乱したんだろう……
何が悪いのかわからなかった。
自分は悪くないと思っていた。
それなのに、上手くいかない現実に腹を立てていた。
落ち着けば昨日の自分の悪い所が見えてくる。
「優しくしないでって言ったのに……」
落ち着かせてくれたその人の頬にそっと触れた。
触れた掌の熱に、涙が出そうになる。
深夜に押しかけた私を受け入れてくれる人。
優しい、人……
静かに目を開けば、目の前には優しい人が眠っている。
ダークブラウンの髪がフワリと流れていて。
瞼の奥にその綺麗な色の瞳は隠されたまま。
呼吸と共に微かに胸元が上下している。
その音に耳を澄ましながら彼を見つめた。
遮光では無いカーテンは、外の光を僅かに通していて。
今が朝なんだと教えてくれている。
彼の規則正しい寝息に混ざって遠くから静かに降る雨の音が聞こえて。
それから、彼の心臓の音が小さく聴こえて……
雨だから、こんなに静かなんだと一人納得をした。
視線を泳がせれば部屋に掛けられた私のスーツは裾が僅かに色を変えていて、まだ湿っているのが分かった。
どうやら今降る雨は、昨夜私がここに来る頃には降り始めていたらしい。
取り乱していた私は一体どんな状態で彼の前に立っていたんだろう。
妙に、冷静になった。
昨夜はどうしてあんなに取り乱したんだろう……
何が悪いのかわからなかった。
自分は悪くないと思っていた。
それなのに、上手くいかない現実に腹を立てていた。
落ち着けば昨日の自分の悪い所が見えてくる。
「優しくしないでって言ったのに……」
落ち着かせてくれたその人の頬にそっと触れた。
触れた掌の熱に、涙が出そうになる。
深夜に押しかけた私を受け入れてくれる人。
優しい、人……