LOVE SICK
***


「土曜日はすみませんでした。石野さんとも話をして、一昨日支店長が話して下さった事もあって落ち着いてました。ちゃんと契約まで行くって……反省もしてくれたみたいです」


月曜日に出社して一番に、今回最大の迷惑をかけてしまう事になった斎木さんに頭を下げた。

前日の日曜日。祐さんの家で過ごした私は祐さんが出かけている時に石野さんに電話をかけた。
斎木さんがすぐに電話をしてくれていたお陰で、思ったより落ち着いて話をする事ができた。

彼女は少し、斎木さんの結婚にショックを受けていた様だった。


『あの人、仕事関係はきっちりしてるけど女性関係はだらしないから……引っ掛からなくてラッキーだったよ。石野さん』


冗談めかしてそんな事を言えば少しだけ乾いていたけれど笑い声が聞こえた。
その声に、ホッとした。
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