LOVE SICK
斎木さんと別れて以来、ずっと彼の結婚は私の心に引っかかっていた。
現実にそれを終えて、意外に自分が落ち込んでいない事に安心したのかもしれない。
仕事上、ずっと不安材料でしかなかった石野さんとの関係が好転しそうだからなのかもしれない。
久しぶりに思い悩む事の無い状況に、それまでとは全く違う思いで予定がびっしりと書き込まれ黒くなっている手帳を見た。
明るい気持ちで仕事に打ち込もうと思えるのはいつ以来だろう。
この会社に来たばかりの頃。
斎木さんと付き合う前。
あの頃はそうだった。
斎木さんの事はただ尊敬していて、感謝をしていて、新しい環境に希望を持って頑張ろうと思っていた。
それなのにいつの間にか、斎木さんの気を引きたいが為ばかりになっていたんだ。
あの人に想われたくて、愛されたくて、大事にされたくて。
そんな気持ちばっかりだった。
斎木さんと別れてからは忘れたくて、考えたくなくて。
ただただ仕事に逃げているだけだった。
ずっと私は、思われたいとか忘れたいとか……斎木さんに関わることばかり考えていたんだ……
それでもこんな気持ちになれたのは私の力じゃない。
私の努力でもなんでもない。
祐さんがいたからだ。
私を認めて、甘やかしてくれるあの人がいたからだ……
現実にそれを終えて、意外に自分が落ち込んでいない事に安心したのかもしれない。
仕事上、ずっと不安材料でしかなかった石野さんとの関係が好転しそうだからなのかもしれない。
久しぶりに思い悩む事の無い状況に、それまでとは全く違う思いで予定がびっしりと書き込まれ黒くなっている手帳を見た。
明るい気持ちで仕事に打ち込もうと思えるのはいつ以来だろう。
この会社に来たばかりの頃。
斎木さんと付き合う前。
あの頃はそうだった。
斎木さんの事はただ尊敬していて、感謝をしていて、新しい環境に希望を持って頑張ろうと思っていた。
それなのにいつの間にか、斎木さんの気を引きたいが為ばかりになっていたんだ。
あの人に想われたくて、愛されたくて、大事にされたくて。
そんな気持ちばっかりだった。
斎木さんと別れてからは忘れたくて、考えたくなくて。
ただただ仕事に逃げているだけだった。
ずっと私は、思われたいとか忘れたいとか……斎木さんに関わることばかり考えていたんだ……
それでもこんな気持ちになれたのは私の力じゃない。
私の努力でもなんでもない。
祐さんがいたからだ。
私を認めて、甘やかしてくれるあの人がいたからだ……