LOVE SICK
バカな事をしたと、思う。
優しい彼に付け込んだ私がバカだった。
傷付いて縋る私を見放せない彼に、弱い私が溺れない筈が無かったんだ。
そんな事にも気が付かずに。
一度痛い目を見た筈なのに、なんの学習もせずに私は又、彼に甘えたんだ……
斎木さんとの事から立ち直れずに、傷つく事を避けて選んだ安易な方法は、結局、斎木さんの時以上に苦しかった……
「自業自得だ……」
頭では分かっているのに、感情は全くついてきてはくれなくて。
一人になれば涙が零れてきて……
どうしたらいいのかなんて簡単だ。
こんな風に無視するのではなくて、彼にもう一度会って真実を確かめて。
それから微笑んで『私は大丈夫だから』と離れる事が、私が彼に出来る優しさだ。
そうして地に足を付けて自分の道を進む事が、優しい彼を安心させてあげられる唯一私が出来る事。
分かってはいてもそれをする勇気が無くて。
性懲りも無く知らない振りをして甘えてしまいそうな自分が怖くて……
連絡を、取れなかった……
優しい彼に付け込んだ私がバカだった。
傷付いて縋る私を見放せない彼に、弱い私が溺れない筈が無かったんだ。
そんな事にも気が付かずに。
一度痛い目を見た筈なのに、なんの学習もせずに私は又、彼に甘えたんだ……
斎木さんとの事から立ち直れずに、傷つく事を避けて選んだ安易な方法は、結局、斎木さんの時以上に苦しかった……
「自業自得だ……」
頭では分かっているのに、感情は全くついてきてはくれなくて。
一人になれば涙が零れてきて……
どうしたらいいのかなんて簡単だ。
こんな風に無視するのではなくて、彼にもう一度会って真実を確かめて。
それから微笑んで『私は大丈夫だから』と離れる事が、私が彼に出来る優しさだ。
そうして地に足を付けて自分の道を進む事が、優しい彼を安心させてあげられる唯一私が出来る事。
分かってはいてもそれをする勇気が無くて。
性懲りも無く知らない振りをして甘えてしまいそうな自分が怖くて……
連絡を、取れなかった……