LOVE SICK
少し前から、私のプライベートな着信やメールは、祐さんばかりになっていた。
私が彼を避ける様になってからは、それは更に顕著になっていた。

けれどそれも、あの日を境になくなった。


あの日―……

祐さんに真実を告げられてから、別れを、告げられてから……

あの日から、一ヶ月近くが経過しようとしていた。


私はあれからまだ、一歩も身動きが取れずにいる……


進歩の無い私は結局はまた、仕事の忙しさに逃げ込んでいた。
あれからろくに考えようともしなかった。

考え始めると、おかしくなって、動く事が出来なくなってしまいそうで……

頭の少しだけ冷静などこかが、私に考える事を拒否する指令を出していた。


けれど結局は、一人になれば苦しくて、泣き疲れて眠る事が毎日で……
結局は考えない様にしようと思っても、動き出せない事には変わらない。

そうして、ただ時間をやり過ごしていたらいつの間にか一ヶ月近くが経っていたというだけだ。


電話が鳴っていた時はその音が苦しくて。
それでも留守番電話に残された声が愛しくて。

電話がならなくなれば、愛しさだけが過去になり余計に苦しくなった。


朝、いつも通りあのカフェに祐さんが来ているのかは知らない。
あの日以来、さすがに私はあそこに立ち寄ってはいない……
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