LOVE SICK
「今のは取り消します。祐さんが問答無用で頷いてくれるような素敵なプロポーズする予定なので! ちょっと待っててください!」


だから、私はそんな貴方の引け目も憂いも文句なしに踏み倒せるような、私以外いないって想わせる様なそんなプロポーズをしてみせるんだから。

だから、今のは聞かなかったことにして。


「は? るうがするの……?」

「そうですよ。幸せにするって言ったじゃないですか」


目を丸くしていた祐さんが、今度は肩を震わせ出した。


「あはは! 敵わないな。君には」

「え?」


そうして大笑いをする。
ちょっと、貴方が笑い上戸なのは知ってるけど……運転中は危ないからちゃんと前を見て。
知ってる? 時速40キロでも一秒で11メートルも進むんだから。
涙拭ってる暇なんてないよ。


……というか……私は至極マジメなんですけど……
なんでそんなに笑うかな……


「るう」


引きつけ起こしそうな程笑ってた祐さんが、助かったと言いながらまた引っかかった赤信号で車を停車させる。

本当に……私も助かった。


好きだけど……大好きだけど……
ちょっと失礼だよ。祐さん。


ムッと頬を膨らませた私に声を掛けて彼は私を引き寄せた。


「愛してるよ」


耳元で、甘く囁き私の耳たぶに、わざとノイズを混じらせキスをした。

真っ赤になった私に、クスリと扇情的な微笑みを見せる彼。



本当に……敵わないのは私の方。
最後に白旗をあげるのはいつも私。

貴方のこの甘さと優しさに私は溺れてしまう。


でもいつか、私が幸せにして見せるんだから。
覚悟しててください。
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