LOVE SICK
「私、祐さんに名前呼ばれるの、好きみたいです」
「……るう?」
少し目を丸くして、それから私の名前を呼ぶのは妖艶さを増した彼の甘い声。
「もう、ズルい……」
その胸に顔を埋める私にクツクツと笑い声だけが落ちて来た。
「るう。他の男は辞めておけよ?好きな人が出来たらすぐ言いなさい」
「祐さんも。付き合いたい女性がいたら、言って下さい。重い女になる気はありません」
頭を撫でながらあやす様に言う声に、うっとりと耳を傾けながら言い返す。
「るうは、なんだか危なっかしいな……」
この人の、声がとんでもなく好きだと思う。
本当に、極上の音楽に身を委ねているかの様に神経を麻痺させられる。
「そうですか? ……職場では怖い女扱いですよ?」
「いつか、張り詰めてるものが切れそうだ……」
「大丈夫ですよ?」
少し心配そうな声に変わった彼に、又優しく名前を呼んで欲しくて。
私は微笑んで見せた。
「……るう?」
少し目を丸くして、それから私の名前を呼ぶのは妖艶さを増した彼の甘い声。
「もう、ズルい……」
その胸に顔を埋める私にクツクツと笑い声だけが落ちて来た。
「るう。他の男は辞めておけよ?好きな人が出来たらすぐ言いなさい」
「祐さんも。付き合いたい女性がいたら、言って下さい。重い女になる気はありません」
頭を撫でながらあやす様に言う声に、うっとりと耳を傾けながら言い返す。
「るうは、なんだか危なっかしいな……」
この人の、声がとんでもなく好きだと思う。
本当に、極上の音楽に身を委ねているかの様に神経を麻痺させられる。
「そうですか? ……職場では怖い女扱いですよ?」
「いつか、張り詰めてるものが切れそうだ……」
「大丈夫ですよ?」
少し心配そうな声に変わった彼に、又優しく名前を呼んで欲しくて。
私は微笑んで見せた。