桜吹雪~運命~

楽しい日々












次の日。

あたしは遠矢くんの食費も稼ぐため、ますます田んぼ仕事を頑張った。

あたしの変わりように、紅葉さんも驚いていた。






「小町さん。
毎日僕のために…ありがとうございます」

「気にしないで遠矢くん。
あたし、自分が好きでやっているからさ」




前のあたしじゃ信じられないけどね。

“自分のことは自分でやる”と言う、自分なりのルールを作っていたから。

そのルールは、自分だけのためにあるのではなかった。

ルールを守るのは、他人も同じ。

だから、誰かのために働くなんてこと、あり得なかった。

友達が見たら、驚くんだろうなぁ。




こういう性格のあたしだけど。

一応友達はいたんだ。

まぁ、その子を信じられたかは別だけどね。

その友達―――ルカは本当変わり者で。

サバサバしていて、どこか毒舌のあたしを気に入りくっついてくる、いわばお伴って感じだったんだ。

あたしが自ら一緒にいたわけじゃなかった。




まぁ…今は、もっと一緒にいればって後悔しているけどね。








< 33 / 137 >

この作品をシェア

pagetop