ナリセの湖



アルの美しい毛並みを撫でているとリナリアが来た


「もうそろそろ行こう。俺がいなくなったって騒ぎになってると思うから」


「リナリア、あなたどうやってここに来たのよ…」


「あー、女どもがベタベタ触って来るから気分が悪くなって
 俺、抜けるっていって返事聞かずにアルとここに来た」


「それは騒ぎになってもおかしくないわね」


苦笑いしながらリナリアはアルに乗ると、行くぞ、と

言ってきた。


「わかった。…サライ!」


サライが走って来るのが見える。


「サライ、お城まで行くからアルに付いて行って」


『わかったわ。ルリア、乗って』


サライに乗ると、お城へ向かって出発した。


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