水泳のお時間
「それじゃあ今日は一人でプールに入ってみようか」

「う、うん…っ」


昨日と同じように準備運動とシャワーを浴び終えたら

再びやってきた…二回目の入水。


今日は、一人で…。


瀬戸くんの言葉にわたしはゴクンと息をのみ込むと

決意を決めたようにプールに向かって腰をおろす。


目の前に映るのは、まるでそこだけ時間が止まったみたいにピンと張った水面。

これなら今日は水面の底もはっきり見えるけど

音も動きもないプールは逆に不気味にも思えてしまう。


だけど今日はもう昨日みたいに恐がってなんかいられない。

後ろでは瀬戸くんがわたしを見てる。

勇気を、出さなくちゃ。
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