甘い言葉で
番外編 2


柚希の春休み―――――



2月。
あゆみが推薦入試を受けた。
日頃の努力が実り推薦の枠が貰えたときは俺も一緒に喜んだ。



あゆみが進む学校は専門職を学ぶ数少ない学校。
県内に6校程しかないため、狭き門の戦いになる。
その為には、苦手な普通教科があったとしても頑張って結果を出さないと。
と、いうわけで勉強会という名のお家デートが続いていた。


一応、進学校に通う俺はそれなりに手助けできたとは思う。
が、やっぱり頑張らないといけないのはあゆみ本人。
本人もそれを一番わかっているから、推薦がもらえるまで胃腸不良で苦しんでた。




試験当日。
俺はただ祈っていた。
面接時の受け答えも一緒に考えた。


面接の練習だって、夜遅くまで塾長と頑張っていたのは知ってる。
必ず質問されるであろう項目を手早く回答できるように受け答えの練習は凄かった。


塾長もあゆみの目力は半端なく鋭いっていってた。
気迫がすごいって言うのか、のまれてしまうほどの気迫があったらしい。


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