WiSΗ
目を閉じれば
鈴村の
1つ1つの
行動を思い出す。
机に伏せて
鈴村の机を
見ていると
鈴村も
一緒に伏せて
目をあわせたり。
あたしだけが…
あたしだけが
ドキドキしてんだろうね。
休み時間
ある女子のところへいく。
山ちゃんの友達で
あたしの友達。
話して
笑ってる姿を見ると
好きなのかなって思う。
友達は
女子と鈴村は
超仲いいって。
誰がみたって
そうだよ。
「なんかおこってる?」
「全然。」
「つか涙出てるし。」
「あくびだし。」
「俺なんかしたあ?」
鈴村は
モテるもん。
わかってる。
「今日携帯もってきた?」
「いいや。」
「アド教えてよ。」
まじっすかー?
あたしは
戸惑いながらも
言う。
鈴村は
カバンから
携帯を取り出し
あたしが言うアルファベットを
うっていく。
「メールしたけ帰ったらみろよ?」
「うん。」
鈴村は
手を差し出してきた。
ノリで
手を乗せてみる。
「今日も冷たい。」
「えっ?」