WiSΗ
まさか
山ちゃんから
言われるなんて
「美優ちゃん鈴村のこと好きやろ?」
「んなわけないよ」
給食の準備中に
急に
教室の後ろに呼ばれた。
「正直に答えて。」
「好きじゃないよ。」
どうしよう…
「もう別れたから大丈夫だから。」
「えっ?」
「本当のこといって。」
本当に
別れた?
「本当に好きではありません。」
「ふーん。」
ふざけたように
言ったあたし。
意味深な笑いを見せた
山ちゃん。
給食は
のどを通らなくて。
パンを少し
無理矢理入れた。
昼休みには
教室にいられなくて
友達と
1年の
足が不自由な子を
世話する先生のところへ
いった。
その先生は
去年から
先生になって
1年の国語の先生。
先生は
すっごく若くて
きれいで。
ちなみに
新婚さんで…
先生には
あたしが
好きじゃないことを
前提で
話した。
先生は
嫉妬してるって
言ってたけど
別れちゃったよ?