愛してると囁いて【短編】
「早くしろよ〜。あ、ギブアップ?」



俺が悪戯に笑うと歌音は悔しそうに顔を赤く染めた。



「ち、ちがうもん…!」


「なら早くしろよ」


「もっといいヒント出してよ!!」


「………じゃあ、おまえが質問しろよ。なんでもいいから。ただし、あと一つだけだ」


「え〜………」



つまらなそうに唇を尖らす。

その姿が妙に子供っぽくて、もっと虐めたくなってきた。



「はいはーい、あと3秒で質問タイム終了するから〜」


「えっ!ちょっまっ!!じゃあ大松先生はかつ君に何かあげるの?!」














…………はい?



「…………なんでそこで大松が出てくんだ…?」


「え、だって急いでたからそれしか出てこなくって…」



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